山中に咲く一輪の牡丹

さて、山の幸として最後に紹介するのは、今では牛や豚に押されてあまり食べられなくなったものの、古くは日本を代表する肉でもあった「イノシシ」です。イノシシの肉は一般的に「ぼたん肉」と呼ばれますが、この由来をご存知でしょうか?ぼたんとは、牡丹の花のことを指しています。類似として「モミジ肉」と呼ばれる鹿肉があり、こちらの由来は花札の「鹿」の札が紅葉と共に描かれていることによっています。イノシシの札もあるのでこのボタンも同様……?と思われがちですが、実際その由来は全然違う場所にありました。それは、肉を切り分けてさらに並べると、赤い肉がまるで牡丹の花のように見えるため、ということだそうです。そんなイノシシ、現在ではどうしてもその獣臭さの強さから敬遠されがちですが、それでもまだ食べられている場合もあります。おもにいのしし鍋として食べられますね。精の付く料理であることは間違いがないので、夏バテ気味という人は一度食べてみるのもいいかも知れません。なかなか食べる場所もありませんが……。

ページの先頭へ